Abandoned Worship PV製作の裏側

64GBのiPhoneの容量がついにいっぱいになりました。なめです。
どうにか容量を減らすべく、mp3のビットレートを下げる作業に追われています。

今回は先日公開されたAbandoned WorshipのPV製作について話していきたいと思います。



Abandoned WorshipのPVは「Unreal Engine 4」というゲームエンジンを用いて作成しました。
Unreal EngineはEpic Games社によって開発されたゲームエンジンで、最近では「キングダムハーツIII」や「ドラゴンクエストXI」、「ストリートファイターV」、「Guilty Gear Xrd」など国産ゲームでも使われ始め、注目を集めているゲームエンジンです。
特にここ最近のニュースとしては、今年2015年4月より無償利用が可能となり、Unityと並んでインディーズゲーム業界でも活用され始めています。

そんなゲームエンジンUE4ですが、ゲーム制作以外の用途でも活用可能で、YoutubeではUE4を使って作られた3Dのアニメーションも公開されています。
そういった背景があり、今回楽曲のPVを製作する際、活用してみようと思った次第です。

UE4にはアセットと呼ばれる3Dモデルの素材が配布されており、それらを活用して手軽に製作を進められるという特徴があります。(この辺はUnityと同じですね)
つまり、一からモデリングをする必要がなく、配布されているパーツを組み合わせたり、舞台を利用して作品を作れるということです。
今回のPV製作では、「Sun Temple」というアセット(もといデモ)を使ってPVを撮影しました。



本来は上の画像のように明るさのある舞台なので、楽曲の雰囲気とどう重ねていくのかという点で非常に悩みました。
ライティングを変えたりもしましたが、なかなか思うようにいかず、色々と試行錯誤を繰り返し、最終的にはカメラのパラメータ調整とカットを工夫して暗い雰囲気を演出してみました。



製作期間は約3週間、ほとんどがソフトの操作を覚える作業に費やしましたが非常に楽しかったです。
Unreal Engineは誰でも(そこそこのグラボとメモリを積んでいれば)利用できるので、是非検索してダウンロードしていただいて、このSun Templeの世界を直接見ていただければより楽しめるんじゃないかと思います。
また、3Dのインディーズゲーム製作に興味がある方や、自分のように「楽曲に3DのPVを付けたい!」なんて方は是非勉強してみてはいかがでしょうか。

(まあ、Unreal Engineに関する書籍は現在非常に少ない状態ですので、ゲームを作りたい方はUnityを、PVを作りたい方はAEで絵を動かすのが一番現実的ではあると思いますが…)

そんな感じでUE4楽しいよ!というお話でした。
次回は楽曲製作について何か書ければと思います。

なめ